京都衣笠の立命館大学の敷地の南隣に寺はある。
あまり観光客は来ないようだ。
半径500mくらいに、金閣寺や龍安寺、妙心寺など人気のある寺があり影が薄いのはうなづける。
庫裏(くり)で受付を済まして、ふりかえると廊下の奥でくだんの達磨が睨みをきかせている。
「小僧、よくきたな!静かに前に進んでこい。」と一発かまされる。
先先代の天龍寺住職が描いたという「達磨図」は、大胆な筆致でポップアートのような遊びもあり味わいがある。
天龍寺の達磨図は、先代住職のてになるのもらしく似ているが、描き手が違うそうだ。
坊主や形骸化した仏教権威は大嫌いだが、古い仏教建築は味わいがあって嫌いではない。
だいたいボクが、坊主を信用のおけない俗物と毛嫌いしたのは中学生の頃からだ。
夏休みに、林間学校で高野山の宿坊で合宿していて、宿坊の浴場の裏手で雲水修行の「坊さんのなりかけ」がハシゴをかけて女湯を集団で覗き見していたのを目撃したときからだ。
「偉そうに 道などを解くな クソ坊主 常習覗き 変態野郎」
などなど、罵詈雑言を浴びせたりして・・・。
