長崎は山と海の街だということがよくわかった。
手前に長崎港、山の向こうはおそらく天草灘だと思う。
山の斜面に家々が所狭しと密集し、とにかく日々の暮らしは坂の上り下りの繰り返しのようだ。
日々の食材の買出しは、「下の街」の小さな商店やマーケットで済まし、大きな買い物袋を下げて人々が坂を登って行く。
雨の日も、坂を登っていく。
幕府の天領だったため藩政の締め付けもなく街全体がどこかおおらかで、鎖国時代も唯一の公認貿易港として異文化に触れてきたせいか旅の人にも寛容で、長崎は居心地がいい。





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